
先週
久しぶりのシアタードーナツ
ホットコーヒーと抹茶ドーナツ
最終日に間に合わせて
「かば」を観ることが出来た

大阪西成区の中学校に実在した蒲益男先生の映画
川本監督が丁寧に取材し
パイロット版を見た方々の声に応え
クラウドファンディングで完成させた
西成は日本三大寄せ場の釜ヶ崎を持ち
生活困難な家庭や
路上に出ざるを得なかった方々が多い
そんな街の中で荒れた学校が多い
映画では中学生が
「ここは在日か、部落か、沖縄しか居らんのじゃ」と言う
「沖縄もか」と思ったが
15年ほど前に何度か訪れたとき
路上のおっちゃんが
朝から酔っぱらってカチャーシーを踊っている姿を見たし
お世話になった「子どもの里」の庄保さんが
「沖縄の人、多いで」と言っていた
このようなリアルな作品を
「よくぞ制作していただいた」と
川本監督にお礼が言いたい

「かば」は
私や私たち、蒲先生にも
無意識の差別が染み付いていることも
思いやりと厳しさの中で気づかせてくれる
烏滸がましくも
私自身が定時制高校の教員時代を思い出しながら
こみ上げるものを堪えきれなかった
次代と言えばしょうがないが
生徒と教師の距離が近い頃の学校の映画だ
地域や親とも距離が近く
地域の学校だったし
地域で育てた子どもたちだったし
地域や子どもたちに育てられた教師だった
そんな教師が
悩み学び続ける教師だと思っていた
今時の教師は見に来ないと思うけど
どこかで自主上映したいなぁ
やんちゃだった元生徒や
定時制の出身者や
苦労した人たちは見てくれるかもしれない